60代からIT ②1Password

【1Password】パソコンのセキュリティ対策におすすめパスワード管理をするためのツール

えぇ〜っと、このパスワードなんだったけなー…どうしたの?パスワードが思い出せないんだよ…なるほど、メモ帳でパスワードを書いておくのは危険すぎるし、そんな時は「1Password」を使ってみるのは、メモ等だと人に見られたり、不正アクセスされる可能性があるため非常に危険です。今回の記事では、セキュリティの高い1Passwordの導入方法・基本的な使い方・便利な機能を紹介します。学ぶことで1Passwordを導入することで、これから覚えておくパスワードは1つだけで良くなる。セキュリティの高いパスワードを生成できるので情報漏洩の防止となる。

① 1Passwordの概要とメリット

1Passwordは、アカウント情報やパスワードなどをWeb上に一括管理できるアプリです。各サービスごとに複雑なパスワードを自動作成することができますが、覚えておくのはマスターパスワードと呼ばれるパスワード1つのみです。1Passwordを導入しておけば、それ以降のパスワード入力は、マスターパスワードだけ入力すればいいので、最初に導入しておくと便利です。

参考

MacBookやiPhoneを使用している人は、生体認証(指紋や顔)でもロック解除できます。そういえばiPhoneにもパスワード機能あるよね?iPhoneやMacには1Passwordと似ている「iCloudキーチェーン」という機能があります。iCloudキーチェーンは、Webサイト等にログインするときに入力するメールアドレスやパスワードを保存してくれる機能です。一度ログイン情報などを保存しておくと、2回目以降は自動で入力させることができる便利な機能です。この機能があるのにわざわざ1Passwordを使うの?それはiCloudキーチェンより、1Passwordのほうがメリットがあるからです。1Passwordのメリットは下記のとおりです。

● Googleアカウントや証券口座など、さまざまなIDやパスワードがどれだけ増えても覚えるのはマスターパスワードのみ

● 1Passwordに不正アクセスするには、マスターパスワードとは別にシークレットキー(34桁の文字と数字)も入力しなくてはならない

● 1Passwordに保存したデータは全て暗号化され、1Password社側も分からない仕組みになっている(漏洩防止)

● さまざまなデバイス(Mac/iOS/Windows /Android)に対応しており、パスワードをインターネット経由で簡単に同期できる

1Passwordの詳細はセキュリティについては公式サイトをご覧んください。

つまり、ユーザー側はマスターパスワードを入力するだけでいいのに対して、不正アクセス者には複雑な二重認証が必要になります。不正アクセスされると、どれだけ強固なパスワードにしていても筒抜けになってしまうので、1Passwordのほうがおすすめです。確かに不正アクセスされたら元も子もないよね…後悔しないように今のうちに1Passwordを導入しておくよ。

② アカウントの作り方

1Passwordには買い切り版とサブスクリプション版(サブスク)がありますが、買い切り版はシステムのアップデートが行われないため、サブスクをおすすめします。システムのアップデートがないのは、セキュリティ観点からしても不安でね…今回は実際にiPhoneから1Passwordのアカウント登録をしていきます。公式サイトかApp Storeのどちらからでもダウンロードできますが、公式サイトをおすすめします。公式サイトの場合、14日間の無料体験ができます。14日間試してみて合わなければやめるのもありですね。

1Password公式サイトより、1Passwordにアクセスします。公式サイトにアクセス後、「個人」を選択して14日間無料お試しをタップします。(今回は個人プランで登録します)

「無料でお試し」をタップ

「個人&家族」をタップ

下にスクロールし、個人プラン(背景が青色)で「14日間無料お試し」をタップ

App Storeに行きますので、1Passwordをダウンロードします。1Passwordをダウンロードしたら、アプリを開き、サインアップします。今回初めて使うので「サインアップ」をタップ。メールアドレスを入力し、「続行」をタップ。登録したメールアドレスに、1Passwordより6桁のコード(数字)が送られてきますので入力します。アカウント名を入力して、マスターパスワードを作成します。マスターパスワードは必ず忘れないようにしてください。

大事なことなので2回言いますが、マスターパスワードは絶対に忘れないようにしてください。アカウント名を入力。マスターパスワードは入力後、続行をタップ。再度マスターパスワードを入力して完了。マスターパスワードを作成したら、「パスワードの自動入力」を設定する画面に移動します。自動入力…?一度入力したパスワードなどの情報を、1Passwordが記憶してくれます。なので次回から自動的にパスワードを入力してくれますから便利です。

設定アプリ→パスワードをタップ。パスワードを自動入力をタップ。1Passwordをタップし、チェックを入れる。ワンパスワードの欄をタップすると、1Passwordのアプリへと行きますので「ユーザー名とWebサイトを表示」をタップしてONにします。自動入力を1Passwordに登録できたらiCloudキーチェン側のチェックは外しておいてくださいね。これからは、1Passwordだけでパスワードを保存していきますから切り替えておきましょう。自動入力をONにした時の操作画面では、青色で「“〇〇”を使用」と表示されます。タップさたら、Face IDで認証(もしくはマスターパスワードを入力)するだけで、ログイン名とパスワードが一瞬で入力されます。これでわざわざメモ帳に書いてあるパスワードをコピーせずに済むし、簡単だし便利だね。

ポイント

1Passwordを初めて利用するときにFace IDの設定ができますので、忘れずに設定しておきましょう。これでアカウント登録が完了しました。

③ 1Passwordの基本的な使い方

今回はMacとiPhoneにて、1Passwordの基本的な使い方を紹介します。

◯ iPhoneで使う

次にiPhoneから1Passwordを使用する方法を解説します。

◯● パスワード登録方法

1Passwordにパスワードを登録していきます。登録したいサイトのページを開いて入力欄をタップし、パスワードをタップします。Face IDの承認が終わると、1Passwordが起動します。「ログインを作成」をタップ。ユーザー名またはメールアドレスの入力と、歯車のアイコンをタップしてパスワードを生成します。入力内容が問題なければ「保存して補完」をタップ。

参考

パスワード生成時に、パスワードの文字数を増減できます。また、パスワードに「記号」「数字」を入れるかどうかも選択できます。記号や数字を含めたほうが強固なパスワードになるので、使える場合は入れておきましょう。(登録するサイトによっては記号等を使えない場合もあります)

総務省内閣サイバーセキュリティセンターが発行している「インターネットの安全・安心ハンドブック」には

● 大文字アルファベット

● 小文字アルファベット

● 数字

● 記号

をく見合わせた10文字以上のパスワードが推奨されています。ほとんどのサービスではパスワードの文字数の上限が決められているため、上限の数字に合わせておくと良いでしょう。

総当たり攻撃は、攻撃し続ければ理論上はいつかは成功するのですが「時間がかかり事実上不可能な状態」にして防ぎます。

ログイン用パスワードであれば入力ごとに時間がかかるので、英大文字小文字+数字+記号混じりで10桁以上を安全圏として推奨します。

しかし、より桁数を増やして安全性を高めるに超したことはありません。

引用元:インターネットの安全・安心ハンドブック第1章

他にも大切なことが書かれていますから、時間のある時に読んでみるとよいでしょうね。

○● 自動入力の仕方

iPhoneでの1Passwordの入力方法は、2種類ありますのでご紹介します。(先程登録したログイン情報を元にログインしていきます)

① 青枠内の“〇〇を使用”をタップすると、1Passwordが起動します。認証されると、ユーザー名(もしくはメールアドレス)とパスワードが自動入力されログインできます。

② キーボード上部にパスワードの情報が表示されるのでタップします。1Passwordが起動し認証されると、ユーザー名(もしくはメールアドレス)とパスワードが自動入力されログインできます。サイトによってどっちで自動入力するか変わってきますが、機能は一緒です。今まで手動で入力していたのが嘘みたい。1Passwordだと入力する手間が減るからかなり便利だね。

◯ Macで使う

パソコン版のアプリをダウンロードして、iPhoneで登録した1Passwordをパソコンと同期します。この同期作業をすることで、スマホで登録したパスワードがパソコン側でも反映されるのでやっておきましょうね。

1Password公式サイトよりパソコン側に1Passwordをダウンロードします。(今回はブラウザをGoogle Chromeにておこないます)「macOS」を選択した状態で、ダウンロードを行います。インストールの画面が表示されますので、説明に従ってインストールします。インストールが完了すると、画面右上のツールバーに1Passwordのアイコンが表示されます。インストール完了と同時に1Passwordが起動されるので、ログイン情報を入力してサインインします。

❶ メールアドレス

❷ シークレットキー

❸ マスターパスワード

❹ サインイン

注意点

新しいデバイスから1Passwordへアクセスする際は、アカウントに保存されているシークレットキーを要求されます。シークレットキーはアプリ内のアカウントから確認することができます。

シークレットキーの確認方法

右下のメニューにある設定をタップし、次に「アカウント」をタップ。登録したアカウント名をタップ。シークレットキーが表示されます。サインインできれば同期完了です。これで1Passwordをパソコン側にダウンロードできました。

ダウンロードが完了すると、LaunchPad(アプリケーション一覧)にアイコンが表示される。次に、Chromeの拡張機能を追加していきます。拡張機能を入れることによって自動入力することができるよ。

1Password公式サイトよりChromeの拡張機能をダウンロードします。少し下にスクロールし、Chromeのアイコンを選択してダウンロード。ダウンロードすると、拡張機能を追加できる画面が表示されますので、追加していきましょう。Chromeに追加をクリック。拡張機能を追加をクリック。追加すると、拡張機能欄にアイコンが表示される。拡張機能を追加したら、パソコン画面のツールバーにある1Passwordのアイコンをクリックしてサインインします。1Passwordで登録した情報を入力してサインインします。

① メール

② Secret Key

③ マスターパスワード

④ サインイン

❶ メールアドレス

❷ シークレットキー

❸ マスターパスワード

❹ サインイン

サインインできれば同期完了です。これで1PasswordをChromeで使うための準備が整いました。

参考

Safariで1Passwordを追加する方法です。Safariでウェブサイトを開いた状態で、パソコン画面のツールバーに1Passwordのアイコンをクリックします。次に「拡張機能の設定をSafariで開く」をクリックします。Safariの拡張機能の画面に移動しますので、1Passwordにチェックを入れます。機能拡張に1PasswordをONにしてもよろしいですか?と聞かれますので「オンにする」をクリックします。これで1PasswordをSafariで使うための準備が整いました。

◯● パスワードの登録方法

1Passwordにパスワードを登録する手順は、たったの4ステップです。

❶ 登録したいウェブサイトのページを開いて入力欄をクリック

❷ 1Passwordを起動してパスワードを生成、保存してコピーをする

❸ パスワード欄に生成したパスワードを貼り付ける

❹ 登録後1Passwordにログイン情報を保存

な、なんだか難しそう…慣れると簡単にできますよ。

○● 自動入力の仕方

1Passwordで登録したパスワードを、自動入力する方法はとても簡単です。Chrome、サファリの両方を紹介します。

◯● Chromeでの自動入力方法

ログイン画面を表示すると、1Password側がサイトを自動で判別してログイン情報を提示してくれます。提示された情報が問題なければクリックしてログインします。ログインに必要な情報を自動で入力してくれます。

◯● Safariでの自動入力方法

SafariもChromeと同様、ログイン画面を表示すると1Password側がログイン情報を提示してくれますので、自動入力することができます。

参考

ショートカットキーも使用でき、⌘]でログイン情報を自動入力することもできます。どちらを使っても機能は同じなので安心してください。

④ その他の1Passwordに便利な機能

1Passwordはパスワード以外の情報も保存することが可能です。様々な情報を保存することが可能ですが、特に便利な機能を紹介します。

◯ クレジットカード情報を保存

1Passwordにクレジットカードの情報を保存しておくと、自動で入力してくれるようになります。わざわざ財布からクレジットカードを取って確認する手間が省けます。

1Passwordを起動したら、クレジットカードを選択して右上にある「+」をタップします。登録したいクレジットカードの情報を入力していきます。

❶ クレジットカード名

❷ ご自身のお名前(カード名義)

❸ カードの種類( VISA、JCB、Mastercardなど)

❹ クレジットカード番号

❺ 認証コード(CVVのこと、主にカード裏面にある数字3桁)

❻ クレジットカードの有効期限

① クレジットカード

② カード所有者の氏名

③ 種類

④ 番号

⑤ 認証コード

⑥ 有効期限

入力にたら完了をタップします。これでクレジットカードの登録が完了しました。

◯ 1Passwordを家族と共有する

個人で使うパスワード、家族共有で使うパスワードをわけて管理できます。楽天市場やAmazonでお買い物する際、家族でも同じアカウントを使用したいときに便利です。家族プランは月額約500円かかりますが、5人まで共有可能なのでお得です。家族プランも14日間の無料期間があるので、家族で使いたい人はこちらを登録するとよいですね。

詳しくは1Password家族プランの公式サイトを確認ください。

◯ 2ファクタ認証(ワンタイムパスワード)

ユーザー名とパスワードに加え、2ファクタ認証(ワンタイムパスワード)をすることで、セキュリティがより強化されます。2ファクタ認証と聞き慣れない言葉だと思いますが、「2段階認証」と同じです。

2段階認証とは

通常のログイン方法は「ID(ユーザー名)とパスワード」を入力すればログインできますが、2ファクタ認証はそこでログインせず、一度お使いのスマホや登録したメールアドレスに認証コードが送られてきます。

そのコードをウェブサイトに入力すると、ログインすることができます。

認証コードはスマホやメールアドレスに送られてきますので、ウェブサイトから一度離れる必要があります。

その手間を無くすために、2ファクタ認証(ワンタイムパスワード)の機能が1Password内に搭載されています。

ログインに必要な操作を、全て1Password内で完結できるようになているから便利です。

注意点

ウェブサイトによって2ファクタ認証を対応していないサイトもありますのでご注意ください。

2ファクタ認証の詳しい設定方法などは1Password公式サイトをご覧ください。

⑤ まとめ

1Passwordを使えば安全かつ簡単にパスワードを管理できるね。個人情報を悪用されてからでは遅いですからね。自分の資産をしっかり守っていきましょう。

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